国立科学博物館 企画展 花粉と花粉症の科学 2016.12.23(金・祝)→2017.03.20(月・祝) 国立科学博物館 企画展 花粉と花粉症の科学 2016.12.23(金・祝)→2017.03.20(月・祝)

ご挨拶MESSAGE

より広い視野で 花粉や花粉症についての 理解を深めてほしい。

花粉問題対策事業者協議会(JAPOC)は、
国立科学博物館と共催で、企画展「花粉と花粉症の科学」を開催いたします。

花粉といえば「花粉症」を思い起こす方も多いでしょう。自然界では、花粉には受粉によって種子を生産し子孫を残すという役割があり、陸上植物の進化の過程で誕生しました。植物にとっての花粉とは何か、その形態や機能、送粉様式などを紹介します。 送粉様式のうちのひとつ、受粉に風を利用する風媒花こそが、いまや国民病とも言われる花粉症を引き起こす主な原因です。「花粉と人類」という視点から、食用や薬用などの人類による花粉の利用から花粉症の原因となる植物、その発症メカニズムと防御について、最先端の研究内容を農学、医学、工学の各分野から紹介します。

企画展紹介動画

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開催概要OUTLINE

会期 2016年12月23日(金・祝)~2017年03月20日(月・祝)
会場 国立科学博物館(東京・上野公園) 日本館1階 企画展示室
開館時間 9:00~17:00 (金・土曜日は20:00まで) ※入館は各閉館時刻の30分前まで
休館日 毎週月曜日、12月28(水)~1月1日(日・祝)、1月10日(火) ただし、12月26日(月)、1月2日(月・休)、1月9日(月・祝)、2月13日(月)、3月20日(月・祝)は開館
入館料 常設展示入館料のみでご覧いただけます。 一般・大学生620 円(団体310円) ※団体は20名以上 高校生以下および65歳以上は無料
主催 国立科学博物館、花粉問題対策事業者協議会
後援 文部科学省、農林水産省、経済産業省、環境省
チラシダウンロード

会場へのアクセス

  • JR 「上野駅」公園口から徒歩5分
  • 東京メトロ 銀座線・日比谷線 「上野駅」から徒歩10分
  • 京成電鉄 「京成上野駅」から徒歩10分

※駐車場はありませんので、お車での来館はご遠慮ください。

国立科学博物館マップ
〒110-8718
東京都台東区上野公園 7-20 03-5777-8600(ハローダイヤル)

講演会CONFERENCE

「やさしく説明:JAPOCカンファレンス/
上野KAHAKU-2017」

会場 国立科学博物館 日本館2階 講堂
時間 13:00~15:00(開場12:30) ※第4回の終了時間は、16:00を予定しております。 ※終了時間は進行の都合により、若干前後する場合がございます。
定員 100名(先着申し込み順)
参加費 無料 ※常設展示入館料が別途必要です。
  1. 第1回 1月22日(日)
    花粉症対策の展示内容をJAPOCが詳しく語る ~花粉対策の考え方~
  2. 第2回 1月28日(土)
    花粉飛散防止に向けた取組 ~スギ花粉発生源対策~
  3. 第3回 2月5日(日)
    花粉症の治療、ここに注目、ここが重要!! NPO花粉症・鼻副鼻腔炎治療推進会提供 「第4回花粉症・市民講座」
  4. 第4回 2月25日(土)
    花粉症対策のこれまでを聴き、その未来を探る
講演会の詳細はコチラ

展示内容EXHIBITION

  1. 1章 花粉の誕生 ~植物にとっての花粉~

    植物の進化と花粉の誕生について紹介します。花の形は、花粉を運んでもらう様式と関係があります。また、花粉の形も実にさまざまです。模型や電子顕微鏡写真などで見てみましょう。

    タイトル 協力・提供
    花粉の誕生 国立科学博物館
    花粉とその形態
    さまざまな送粉様式
    送粉様式と花の形態
    マメ科の蝶形花のつくり
    動物の栄養源としての花粉
  2. 2章 花粉は語る ~花粉から何がわかるのか?~

    堆積物に埋没して保存された花粉化石を調べることによって、過去の植生や環境を知ることができます。花粉分析によって、古植生や気候変動などを推定する研究を紹介し、花粉分析に用いられる独特の研究用具やその手法を紹介します。

    タイトル 協力・提供
    花粉からわかる植生史と気候変動 国立科学博物館
    花粉分析の流れ
    花粉化石が語る高知平野の植生史
    花粉から昔の環境を復元する
    • 国立研究開発法人産業技術総合研究所
    • 利光誠一 氏
    • 藤原 治 氏
    • 斎藤 眞 氏
    • 澤井祐紀 氏
  3. 3章 花粉と人類 ~花粉のもつ2つの顔~

    この章では、人間と花粉の関わりについて考えます。私たち人間の花粉の食歴は、紀元前、花粉を含む蜂蜜を食べたことに始まります。生薬や最近のサプリメントにも用いられ、人間にとって花粉は薬や栄養源にもなります。しかし、一方で昨今、花粉は人間を苦しめる原因にもなっています。花粉症です。花粉症の原因と歴史、花粉症研究の歴史とともに、世界で花粉症を引き起こす植物とその花粉を標本と電子顕微鏡写真などで紹介します。

    タイトル 協力・提供
    花粉を食べる 国立科学博物館
    生薬としての花粉
    日本で花粉症の原因となっている植物たち
    世界の花粉症研究の歴史 富山医療生活協同組合富山協立病院 寺西秀豊 氏
    花粉症を引き起こす世界の植物
    • 国立科学博物館
    • 富山医療生活協同組合富山協立病院 寺西秀豊 氏
    日本の花粉症研究の歴史 富山医療生活協同組合富山協立病院 寺西秀豊 氏
  4. 4章 花粉症の対策 ~花粉生成・飛散から予防・治療の最前線まで~

    花粉の影響段階ごとに「生成」「飛散」「曝露」「発症」の4つに分けて紹介します。無花粉スギや花粉生成・飛散の予測に関する研究、身近なところでは花粉が付着しにくい衣服やマスク・メガネ・空気清浄機などの開発があります。さらに、花粉症の予防や治療など、最新の医療分野での研究も紹介します。

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    生成

    タイトル 協力・提供
    スギ花粉が舞う様子(花粉雲) ロート製薬株式会社
    花粉対策イメージ図 花粉問題対策事業者協議会
    花粉症による社会の損失 大阪大学 荻野 敏 氏
    花粉源と対策
    • 特定非営利活動法人花粉情報協会 佐橋紀男 氏
    • 一般財団法人気象業務支援センター 村山貢司 氏
    • 国立研究開発法人森林総合研究所 河原孝行 氏
    • 国立研究開発法人森林総合研究所 倉本惠生 氏
    • 神奈川県自然環境保全センター 齋藤央嗣 氏
    • 富山県農林水産総合技術センター 斎藤真己 氏
    • 環境省
    • 東京都
    予測する-1.雄花がつくまで
    予測する-2.雄花を森で見る
    予測を高める-前年の雄花の量
    予測を支える-森の雄花と街の花粉
    予測を続ける-これまでとこれから
    予測の実際-この春の雄花量を予測する
    花粉の飛散の実際-スギ林から都市まで
    花粉の多い時間と季節(花粉カレンダー)
    花粉雲、インターネットによる花粉飛散情報入手
    少花粉品種の開発と普及
    より優れた少花粉品種の開発
    無花粉スギと無花粉ヒノキの発見
    無花粉スギ品種の開発と普及
    無花粉になる遺伝子
    カビ・きのこの仲間を使って花粉飛散を防ぐ

    飛散

    タイトル 協力・提供
    花粉の微小化と花粉症 埼玉大学 王 青躍 氏
    花粉断片の抗原の観測
    花粉がもつ抗原量の測定例~その1~
    花粉がもつ抗原量の測定例~その2~
    花粉がもつ抗原量の測定例~その3~ 関東化学株式会社
    ドローンを利用した花粉の測定 埼玉大学 王 青躍 氏
    つぶやきでみる花粉症話題度マップ 奈良先端科学技術大学院大学 荒牧英治 氏

    曝露

    タイトル 協力・提供
    マスク・メガネの正しい装着法
    • ユニ・チャーム株式会社
    • 名古屋眼鏡株式会社
    花粉対策生地の科学 帝人フロンティア株式会社
    室内での花粉症対策
    • ダイキン工業株式会社
    • 帝人フロンティア株式会社
    • パナソニック エコシステムズ株式会社
    • 三菱電機株式会社

    発症

    タイトル 協力・提供
    花粉症の原因となる植物とアレルゲンの種類 京都府立医科大学 嶋田貴志 氏
    花粉症の発症のしくみ 日本医科大学 大久保公裕 氏
    花粉症による鼻粘膜での症状
    さまざまな花粉症の治療 日本医科大学 松根彰志 氏
    花粉症の舌下免疫療法
    自分でできるスギ花粉症対策
    乳酸菌による花粉症の改善 ニチニチ製薬株式会社
    コメを食べて花粉症対策
    • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
    • 髙野 誠 氏
    • 石川達夫 氏
    花粉症アンケート調査(子供の発症傾向) ロート製薬株式会社
    花粉症アンケート調査(花粉飛散時期と発症タイミング) 花粉問題対策事業者協議会

    その他

    タイトル 協力・提供
    花粉対策の日&花粉しっかり対策3ヶ条 花粉問題対策事業者協議会