【2014年度活動報告】
当活動年度期は、従来の活動基盤に加え、「製薬関連・共通情報検討会議」と「(メディア向けの)秋季フォーラム」という新しい二つの活動が加わり、当協議会の目標である花粉症の低減に向かって、協議会活動が具現性をもつように検討し行動した。また協議会のプレゼンスを向上させるべく活動を展開した。
-2015年2月現在の会員状況-
幹事会員 6社、一般会員 8社、賛同省庁・自治体:3省庁、1自治体、4独立行政法人 計22団体
2014年度の主な活動内容は次のとおりです。
■公開フォーラム
<夏季> 一般公開イベント
日時:2014年7月2日(水) 14時30分〜17時30分
場所:秋葉原ダイビル5階 カンファレンスフロア 5B
タイトル:2014年度夏季公開フォーラム
基調講演:日本医科大学大学院医学研究科 頭頸部感覚器科学分野
教授 大久保公裕 氏
テーマ:「花粉症治療の現状と展望」
協議会からの情報発信:
①花粉対策製品測定試験標準化推進の概要
調査検討委員会 委員長 香川謙吉(ダイキン工業)
②今春の花粉シーズン飛散状況の総括
一般会員 草田あゆみ(ウェザーニューズ:気象予報士)
参加者:108名
*協議会としては、花粉対策啓蒙活動、普及PRを目的とした3回目の公開イベントとなり、昨年度の参加者を大幅に上回る多くの方々にご参加いただいた。そして、基調講演では、花粉症臨床研究の第一人者で、最先端治療の権威である大久保公裕先生を招聘し、大変貴重な講演を賜ることができた。
*また賛同省庁・自治体(林野庁、経済産業省、山形県鶴岡市)の来賓の方々から今年度も御祝辞を賜った。
<秋季> 報道機関メディア向けイベント
日時:2014年12月3日(水) 13時30分〜16時00分
場所:秋葉原UDX Gallery Type-E
タイトル:2014年度秋季フォーラム
プログラム:
・協議会の概要(経緯活動・概要・展望)
専門家理事・妹尾堅一郎(産学連携推進機構)
・花粉問題対策イメージ図の説明
運営委員・中津川直樹(三菱電機)
・2015年春花粉飛散傾向(スギ・ヒノキ花粉)
一般会員・草田あゆみ (ウェザーニューズ:気象予報士)
・身近な花粉症対策の考え方
日本医科大学 武蔵小杉病院 耳鼻咽喉科部長 松根彰志氏
・質疑応答
・各展示ブースにて説明会
会員・オブザーバ展示ブース:10ブースの展示コーナー設置
参加者:27社、31名
*来春の花粉飛散の本格シーズンを前にした12月に、報道関係者のみを対象としたフォーラムを初めて開催した。(花粉シーズン前のメディアへの記事掲載、協議会メンバーへの取材依頼、花粉シーズンへの記事ストック促進などを狙いとしたイベント)
*花粉発生から飛散・曝露・花粉症発症までの段階ごとの対策を表現した「花粉問題対策イメージ図」を検討、三菱電機(ID研)様のご支援を中心に広報戦略タスクフォースのご尽力により全体イメージ図化し発表した。このような図は本邦初と認識している。
*花粉問題対策への各会員企業の取り組みをご覧いただけるよう展示ブースを設け、それぞれ参加者へ直接説明した。
*成果としては、フォーラム開催翌日の読売新聞掲載を始め、環境新聞、マイナビニュースなど7社のメディアに掲載、あるいは会員への個別取材申し込みがあった。
■月例会(会員対象)
第1回(2014年4月9日)
国立病院機構相模原病院臨床研究センター
特別研究員 安枝浩氏
「アレルゲンの話~スギ花粉を中心に」
第2回(2014年5月9日)
①神栄テクノロジー株式会社
「花粉センサのご紹介(スギ・ヒノキ花粉)」
②東京ダイレック株式会社
「花粉等のエアロゾルにおける粒子径測定/粒子分級補修」
第3回(2014年6月4日)
①株式会社NTTドコモ
「環境センサーネットワークによる花粉対策の取り組み紹介」
②協議会・調査検討委員会
「測定試験標準化推進の中間報告」
第4回(2013年9月3日)
①神奈川県自然環境保全センター 齋藤央嗣氏
「神奈川県におけるスギ・ヒノキの花粉症対策」
②協議会・製薬関連共通情報検討会議
「製薬関連共通情報検討会議 中間報告」
第5回(2014年11月5日)
一般財団法人気象業務支援センター 村山貢司氏
「気象と花粉症の関係」
第6回(2015年1月7日)
①国立環境研究所 環境健康研究センター 新田裕史氏
「大気環境変化と健康への影響の疫学的な考察」
②協議会・製薬関連共通情報検討会議
「製薬関連共通情報検討会議アンケートモニター協力について」
第7回(2015年2月4日)
大阪大学名誉教授 荻野敏氏
「スギ花粉症が労働生産性に与える影響」
*今期の活動のポイント:
外部有識者の先生方やセンサーメーカー様にご登壇いただいた。昨年度とあわせておおむね花粉問題、花粉症関係の第一線の有識者を網羅してご登壇いただき、有意義な情報交換・共有ができ、有識者の先生方とのネットワーク・人脈が拡がる場となった。
■調査検討委員会
第13回 2014年 4月16日(水)
第14回 2014年 6月16日(月)
第15回 2014年 7月22日(火)
第16回 2014年 9月16日(火)
第17回 2014年10月16日(水)
第18回 2015年 2月25日(水)
*今期の活動のポイント:
2013 年度に策定した空気清浄機、マスク、メガネの花粉除去性能評価試験基準案(調査検討委員会案)に関して、花粉問題対策事業者協議会案の一部を7月の一般公開フォーラムで発表した。また、12 月の室内環境学会などで、有識者への PR も並行して実施。現在、策定した花粉除去性能評価試験基準案に則り、花粉問題対策事業者協議会で認証を行うために必要な認証基準案、運営方法(花粉問題対策事業者協議会の名前の利用方法を含む)に関して、外部からの意見収集を行うとともに、議論を進め、基準面、運営面での不具合点を改善した上で、認証基準案、運営手順案の作成を進めている。
■渉外広報委員会
第5回 2014年 4月 9日(水)
第6回 2014年 5月20日(火)
第7回 2014年 6月 4日(水)
第8回 2014年 9月 3日(水)
第9回 2014年11月 5日(水)
第10回 2015年 1月 7日(水)
第11回 2015年 2月 4日(水)
<広報戦略タスクフォース会議>
第1回 2014年 5月20日(水)
第2回 2014年 6月26日(木)
第3回 2014年 7月24日(水)
第4回 2014年 8月29日(金)
第5回 2014年10月16日(木)
第6回 2014年11月25日(火)
*今期の活動ポイント:
協議会のプレゼンス向上と新規会員獲得の仕組みづくりとして、12月に報道関係者向けの秋季フォーラムをはじめて企画し開催に至った。そのために、各会員各社の広報部門を巻き込んだ、「広報戦略タスクフォース拡大会議」を6回にわたり実施、フォーラム準備も含めて、協議会各社共同で進める展開・運営を試行、実現した。
さらに、協議会のキャッチコピー、協議会名・英語名・英語略称を定め、認証認定につながる協議会としてのロゴマーク作成を行った。
(1)キャッチコピー:『 花粉問題対策に オールジャパンの力を結集し 社会貢献 』
(2)英語名: Japan Anti-pollinosis Council
(3)英語略称: JAPOC
■製薬関連・共通情報検討会議(製薬合同検討会議)
第4回 2014年 4月9日(水)
第5回 2014年 6月4日(水)
第6回 2014年 7月2日(水)
第7回 2014年 9月3日(水)
第8回 2014年10月8日(水)
第9回 2014年11月5日(水)
第10回 2015年 1月7日(水)
*今期の活動のポイント:
これまでにない新たな共通情報活用のモデルづくりや情報クラウドの企画・具体策についてフリー討議を繰り返し、現在、花粉シーズン初期の症状発現予測に着目し、花粉症発症の時期と花粉飛散状況、および各メディアによる花粉(飛散)情報との関連を調査するべく、会員企業とその協力者を対象にアンケート調査「花粉症アンケート」を実施。