【2015年度活動報告】
設立4期目である当期は、これまでの討議と活動を踏まえ、具体的な成果の出るものになった。ひとつは、世界初の花粉対策工業製品の認証制度開始とその認証製品および認証マークの発表、もうひとつは、花粉飛散日と花粉症発症の関係を調査した論文ジャーナル投稿、さらに、一般啓蒙策として、「花粉対策の日」・「花粉しっかり対策3ヶ条」を制定し、JAPOCの成果発表の場として冬季フォーラムを開催、メディア露出による協議会のプレゼンスの向上を行った。
-2016年2月現在の会員状況-
幹事会員:6社、一般会員:8社、賛同省庁・自治体:3省庁、1自治体、
アドバイザー:4国立研究開発法人、1NPO法人 計23団体
■公開フォーラム(報道機関メディア向け冬季フォーラム)
日時:2015年12月9日(水) 13時30分~16時00分
場所:秋葉原ダイビル5階 カンファレンスフロア 5A・B
タイトル:2015年度「JAPOC冬季フォーラム」
プログラム:
・花粉協議会の活動概要と本日のポイント
専門家理事・妹尾堅一郎(産学連携推進機構)
・花粉問題対策イメージ図の紹介(動画)
・来シーズン2016年春の花粉飛散予測
一般財団法人気象業務支援センター 気象予報士 村山貢司先生
・花粉対策製品・用品の認証制度概要、試験基準について
調査検討委員会・香川謙吉(ダイキン工業)
・花粉シーズン発症調査 結果報告(第一報)
製薬関連・共通情報検討会議・七條通孝(塩野義製薬)
・身近な花粉対策のすすめ
NPO法人花粉症・鼻副鼻腔炎治療推進会 松根彰志
(日本医科大学 武蔵小杉病院 耳鼻咽喉科部長)
・花粉対策の日、花粉対策しっかり3ヶ条発表
渉外広報委員会・広報戦略タスクフォース・別所映子(ユニ・チャーム)
・全体Q&A
・各展示ブースにて説明
展示ブース:10ブース(会員・オブザーバー・協議会)の展示コーナー設置
参加者:メディア24名、一般15名 計39名
*花粉対策製品・用品の認証制度開始と空気清浄機の認証製品発表、花粉症発症調査報告(花粉飛散日前の発症状況)、JAPOC全体概要・活動内容の動画紹介および「花粉対策の日」、「花粉対策しっかり3ヶ条」の制定を発表をした。
*JAPOC会員候補企業や関連業界団体の方々にもご出席いただいた。
*成果としては、朝日新聞電子版および朝日新聞全国版朝刊掲載を始め、YAHOOニュースやネットメディアに掲載、また、関連情報誌の会員・事務局への個別取材が多数寄せられた。
■JAPOCセミナー(旧月例会・勉強会)会員対象
第1回(2015年6月4日 エッサム神田ホール)
各委員会からの活動報告
・調査検討委員会
・渉外広報委員会
・製薬関連・共通情報検討会議
・戦略検討委員会
・運営委員会
第2回(2015年11月11日 三菱電機 関西支社)
1)各委員会からの報告
・調査検討委員会
・製薬関連・共通情報検討会議
2)ご講演
「室内空気質環境に関する課題:粒子状物質に関して」
九州大学 大学院 総合理工学研究院 准教授 伊藤一秀先生
第3回(2016年2月24日 サントリー山崎蒸留所)
1)各委員会からの報告
2)新規会員紹介
3)山崎蒸留所見学
■調査検討委員会
第20回2015年 5月12日 ダイキン工業東京支社
第21回2015年 6月24日 エッサム神田ホール
第22回2015年 7月23日 エッサム神田ホール
第23回2015年 9月 9日 日油本社
第24回2015年10月15日 三菱電機本社
第25回2015年12月 8日 エッサム神田ホール
第26回2016年 3月 8日 三菱電機本社
2015年度活動のポイント:
2014年度に策定した空気清浄機の花粉除去性能評価試験基準案を有識者に査読依頼を行い、協議会HPに公開、パブリックコメントの意見収集、日本電機工業会への技術説明会を順次実施し、より透明性でオープンな試験基準制定を目指した。さらに、花粉問題対策事業者協議会のフォーラム認証を行うために必要な認証基準、認証制度、認証審査等の運営方法や手順を定めて、正式な手続きを踏んだ上で、認証制度を開始した。2016年には、空気清浄機に続き、マスク・メガネの試験基準策定を進め、業種を超えた認証制度拡大と、新たに踏み出したことで明らかになった課題についても、議論を深め、ステップアップさせたい。
■渉外広報委員会
第12回2015年4月14日 三菱電機本社
第13回2015年5月19日 三菱電機本社
第14回2015年8月10日 日油本社
第15回2015年9月11日 ダイキン工業フーハ大阪(運営委員会内で討議)
※広報戦略タスクフォース会議
第 7回2015年 6月24日 エッサム神田ホール
第 8回2015年 9月 9日 日油本社
第 9回2015年10月19日 エッサム神田ホール
第10回2015年11月 4日 日油本社
第11回2015年12月 3日 日油本社
2015年度活動のポイント:
協議会のプレゼンス向上と新規会員獲得の仕組みづくりとして、12月に報道関係者向けの冬季フォーラムを開催した。そのために、各会員各社の広報部門参加による「広報戦略タスクフォース拡大会議」を5回にわたり実施、冬季フォーラム準備や「花粉対策の日」(日本記念日協会に登録制定)、「花粉対策しっかり3か条」も含めて、協議会各社共同で進める広報展開運営を試行した。また、フォーラムにあわせて、協議会の活動を広く知っていただくための、全体チャートをもとにした3分間の紹介動画クリップも作成し、ホームページにアップした。さらに、協議会のロゴマーク使用のガイドライン策定を行った。
■戦略検討委員会
第1回2015年 4月14日 三菱電機本社
第2回2015年 5月12日 ダイキン工業東京支社
第3回2015年 6月 4日 エッサム神田ホール
第4回2015年 7月 6日 三菱電機本社
第5回2015年 9月11日 ダイキン工業フーハ大阪
第6回2015年11月 4日 日油本社
第7回2016年 1月25日 三菱電機本社
第8回2016年 3月14日 三菱電機本社
2015年度活動のポイント:
当期の運営課題討議でなく、中期にわたる協議会の戦略テーマ・課題の討議やブレストを一般会員も参加いただき実施した。一次アウトプットとして「JAPOC戦略的活動ロードマップ」、「2020年までの目標レーダーチャート(会員数、基準制定の対策製品カテゴリー数、マーク登録件数等)」の策定完了。併せて、認証システム構築・立上げの際に先導・支援活動、新規入会促進ロービー活動、グローバル対応に係る基礎検討、対策製品の標準化の展開(第4の対策製品、JIS化、ISO化等)に向けた基礎検討を行った。
今度も、協議会の中長期計画と戦略の立案とロードマップ共有を継続し、会員ニーズに応える具体的な戦略的活動に落とし込むべく、2016年度活動計画の通り、より具体的な活動を推進予定。
■製薬関連共通情報検討会議 → 花粉症発症アンケート実行WG (改編)
2015年6月 4日 エッサム神田ホール
2016年1月16日 2016年「花粉症発症アンケート」開始
2016年2月11日 NPO法人花粉症・鼻副鼻腔炎治療推進会「市民講座」参加
2015年度活動のポイント:
製薬関連の共通情報として有益と思われるが現存しない情報「スギ花粉症発症の時期」を調査。花粉症発症の時期と花粉飛散状況との関係を調査するために、会員企業とその協力者を対象にアンケート調査「花粉症発症アンケート」を実施。これを投稿論文にまとめ、免疫・アレルギー(12月号)に掲載、冬季フォーラムで発表を行った(花粉症発症アンケート内容)。さらに、オブザーバーでもあるNPO法人花粉症・鼻副鼻腔炎治療推進会主催の市民講座(来場者140名)において2015年シーズン調査報告および、2016年花粉シーズン発症アンケート協力依頼を実施。
■認証制度
12月より開始した花粉対策製品・用品の認証制度および運用手順に沿って、試験方法を定めた空気清浄機の対象製品認証審査を以下のとおり認証し外部発表した。
(認証制度プロセス)
試験基準、認証基準策定手順、認証審査手順の作成。今後認証監査方法を検討する。
(認証審査)
・2015年11月25日 ダイキン工業の1機種23製品、三菱電機の1機種
・2016年 2月16日 ダイキン工業の2機種30製品
・2016年 2月16日 パナソニックエコシステムズの2機種3製品
・2016年 3月 8日 三菱電機の2機種
以上
PDFダウンロード